自己理解の方法 色々なアセスメントをまとめてみました

自己理解を深める方法の一つとしてアセスメントツールを使用してみる

前回の記事では、自己理解の方法の一つとして働く上での優先している価値観を探る方法をお伝えしました。今回は、アセスメントツールを利用して自己理解を深める方法をいくつかお伝えします。

先日もお伝えしましたが、社会全体が不安定な状況の時、私たちに必要なのは自分自身の内部に立ち返って、自身の中のブレない軸(価値観となるもの)を探し出し、そこにコンパスを置くことです。

アセスメントツールの利用に当たって気をつけたいこと

自分自身の内面を知ろうとする時、いくつか方法があることは前回お伝えしたの通りですが、今回お伝えするアセスメントツールの利用に当たって気をつけていただきたいことがあります。それはツールで出た結果を丸ごと信じて取り入れるのではなく、あくまで一つの「参考情報」として、他の自己理解の方法で得た結果と合わせて総合的に判断する、ということです。

アセスメントツールの多くはほとんどが研究者及び専門家が開発したもので、いくつかの質問に答えて集計して結果を出すというものです。またカード形式のものもあります。

自分が優先しているもの、価値観について知りたい時

キャリアアンカー

マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院名誉教授エドガー H. シャイン博士が開発した理論です。自分が仕事を選ぶときの判断基準を見ていくツールです。自分の大切にしている価値観を知って、より自分らしいキャリアを考える上で有効なツールです。キャリア・アンカーは、40項目の質問に答えることで、以下8つのカテゴリーのどれに当てはまるのかを調べます。

①専門・職能別
②全般管理
③起業家的創造性
④保障・安定
⑤自律・独立
⑥奉仕・社会貢献
⑦純粋な挑戦
⑧ライフスタイル(生活様式)

「キャリア・マネジメント セルフ・アセスメント:変わり続ける仕事とキャリア」E.H. シャイン (著)白桃書房 に質問項目と集計方法が掲載されていますので、参考にしてください。

どんな仕事に興味があり、どんな能力に自信を持っているのかを調べる時

キャリア理論で有名な職業心理学者ホランド(J.L.Holland)は職業興味分類を作りました。以下のような6つの興味領域があり、このホランドの理論を利用したアセスメントツールを使うことで、自分がどの分野に興味があるのか傾向を知ることができます。

<職業興味の6領域(RIASEC)>↓↓

●R領域(Realistic) 現実的興味領域
機械や物体を対象とする具体的で実際的な仕事や活動の領域
●I領域(Investigative) 研究的興味領域
研究や調査のような研究的、探索的な仕事や活動の領域
●A領域(Artistic) 芸術的興味領域
音楽、美術、文学等を対象とする仕事や活動の領域
●S領域(Social) 社会的興味領域
人と接したり、人に奉仕したりする仕事や活動の領域
●E領域(Enterprising) 企業的興味領域
企画・立案したり、組織の運営や経営等の仕事や活動の領域
●C領域(Conventional) 慣習的興味領域
定まった方式や規則、習慣を重視したり、それに従って行うような仕事や活動の領域

適職診断CPS-J

日本マンパワーが実施しているもので、有料となります。「I 興味検査」と「II 能力自己評価検査」から成り立っていて、いくつかの質問項目に回答することで検査結果が得られるものです。自分がどの領域の仕事に興味があり、どういう能力を高く評価しているかがわかります。また自分に合った仕事を考える時に役に立つ、具体的な職業名が結果に出てくるので、参考になると思います。関連サイトへ→適職診断CPS-J

キャリア・インサイト

適職診断CPS-Jに近いものです。具体的な職業名に関してはキャリアインサイトより適職診断CPS-Jの方が精度が高いと思います。キャリア・インサイトはハローワークや公的職業紹介機関で受けることができます。こちらは無料になります。

VRTカード

VRTカードは、職業興味や自信の有無をカードの分類という形で調べるものです。54枚のカードに書かれている仕事内容への興味や、その仕事を行うことについての自信を判断していくことで、興味の方向や自信の程度が簡単にわかります。カードを使用することで、楽しみながら自己理解をすすめていけることが特徴です。関連サイトへ→VRTカード

性格や強みを分析するには

エニアグラム

エニアグラムは、人の性格を9つの類型でとらえています(性格類型論)。とても奥が深いもので、この理論を利用することで、自己受容と他者理解がスムーズに進み、生きることが楽になる、そんな理論になります。日本エニアグラム学会が公開している「簡易タイプ診断」があります。90項目の質問に回答することで、簡易的に自分のタイプがわかるようです。関連サイトへ→簡易タイプ診断

エゴグラム

エゴグラムはカナダ出身の精神科医、エリックバーンの交流分析の理論をベースに考案された性格分析手法です。心を5つの自我状態に分類し、その人の性格のクセを捉えます。重要なのは現在の自分の性格のクセを把握し、長所を活かす方法、短所を補う方法を作りだすことです。エゴグラムの性格診断が無料で受けられるサイトがあります。関連サイトへ→性格診断

ストレングスファインダー

ビジネスパーソンがよく利用しているツールです。料金はかかりますが、以下のようなことが明確に出るツールです。
* 自分が本来得意とすることを発見する
* 自分の最も優れた才能を強みにする方法を学ぶ
* 個別化された結果とレポートを使用して、潜在能力を最大限発揮する⑧ライフスタイル(生活様式)
関連サイトへ→ストレングスファインダー

今回7種類のアセスメントツールについてご紹介しました。今後も更新しながら、最新のツールをご紹介していきます。

[ 自己理解の方法 色々なアセスメントをまとめてみました ]女性のはたらくこと, 2020/05/20 19:25