古くなって不要になった固定観念について

私たちは無意識に刷り込まれている信念体系に縛られていることが往々にあります。例えば、「子育ては女性の役割」「結婚したら仕事を辞めて家庭に入る」等いわゆるジェンダー(社会的に構築されてきた性差)に関する固定観念のことです。社会に深く根ざしてるこれらの観念は、特に私たち女性の人生を巧妙にコントロールしています。

使い古された固定観念 その代表は?

使い古された固定観念の代表が「性別役割分業」。「夫は外で仕事、妻は家事と育児」というはっきりとした分業制。今のミドル世代の親たちは典型的な性別役割分業世代。共働き家庭は少数派でした。

そのためミドル世代の女性は、結婚を期に仕事を辞め、専業主婦になることにそれ程違和感がなかった人も多いと思います。80年代半ばに男女雇用機会均等法が法制化されましたが、まだ職務上の男女差が大きく、仕事がつまらないと感じたり、会社自体が寿退職を推奨していた時期でもありました。なぜならどんどん若い女子社員を入社させ新人価格の給与を回し続けることにメリットがあったからです。そしてあわよくば同じ会社の男性社員と結婚させ、うまく男性社員を社畜化するやり方で人材を使い倒していた時代でした。

1990年代くらいまでは、こういった固定観念が暮らしの中のあちこちに装置化されて潜んでた気がします。95年に北京で行われた第4回世界女性会議辺りから政策的にも男女平等の気運が高まり法律の具体化(1999年に成立した男女共同参画社会基本法)もあり、世紀が変わった頃から結婚退職が当たり前でなくなり、育休制度が広範に整備されてきたり、ほんの少しずつ古い観念の影が薄まってきたようにも見えます。

古い固定観念を見てみましょう

ご自身がどんな固定観念を持っているか、見てみましょう。例えば以下のような観念ですが、「今時こんなこと思ってる人いるの?」と思われるかもしれません。でも意外にこういった観念に無意識に捉われている方は多く見られます。以下の例の中で少しでも気になったものはありますか?そしてそれはどのくらい自分の人生に影響しているでしょうか。

・「夫は外で仕事、妻は家事と育児」
・「女性は子供を産むべき」
・「夫は稼ぎ主、それを影で支えるのは妻」
・「女は料理、洗濯、掃除が上手に出来て当たり前」
・「男の仕事は残業が当たり前。文句を言ってはいけない」
・「女性は30歳までには結婚するべき」
etc・・・

こういった固定観念に無意識に縛られて生きてきた場合、心の奥で違和感を感じながらも、なんとなくやり過ごしてきていたかもしれません。もしくは無理矢理自分をその役割に押し込める、または本当の自分が隠れてしまい全然見えなくなっていたかもしれません。

「性別役割分業」等古い固定観念から脱しましょう

これらの観念はそもそも女性にデメリットが多い信念体系です。詳細は別の記事で書きますが、男性中心の社会システムの中で、女性が従属的になることで社会全体にメリットもたらした信念体系だからです。

未来にやってくる社会は、抽象的ですが一人一人が本来の自分の能力を発揮して生産性を上げていかないと、社会システムそのものが回らない時代になるでしょう(労働人口が減少していくため)。大きな変化が起こる中、固定観念に縛られたままでいると変化の波に乗り遅れてしまいます。

ジェンダー由来の古い固定観念は、女性に不利に働くことが多いため、私たちはまずこの固定観念から脱する必要があると思います。まず専業主婦でいる場合は、外に働きに出てみる、短時間パートで就業中の場合は、もっと長い時間働いてみる等少しずつチャレンジしていただきたいと思います。

日本の場合、女性の家事負担、育児負担が非常に大きいため、働きたいと思ってもフルタイムは厳しいと思う方がほとんどです。家事分担、育児の分担については、夫婦でかなり話し合いが必要になる部分でしょう。あきらめず根気強く話をしていって欲しいと思います。

固定観念に縛られている、と感じたなら早めに動き始めましょう。変化を恐れず、できるところから始めることが大事になります。

[ 古くなって不要になった固定観念について ]女性の生きること, 2020/04/23 22:39